20190731
明日(1日)から「歴史のかけら:古代と中世の西洋骨董」展、再開します。後期は「東方キリスト教美術」篇。日本ではあまり紹介されない分野かもしれません。3点目の「魚」はキリストではなく(語呂合せ的な理由で魚はキリストの象徴に)、ビザンティン帝国の隣国だったササン朝ペルシアの舟形盃(前期の古代美術も引続き展示販売します)。https://www.kogei-seika.jp/gallery/20190701.html
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以下は出品者の毛涯達哉さん(骨董商)のコメント。彼のSNSではその他の出品作も紹介されています。
https://www.instagram.com/rynok_vremeni/
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1)ブロンズ・コイン ビザンツ 11-12世紀
「ビザンツ後期のカップ型ビロン・トラキー貨(ビロン:銀と銅の合金)。表にキリスト、裏に皇帝が打刻されています。アニメっぽい画がなんとも愛らしい」
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2)シルバー・インタリオリング ビザンツ 10-12世紀
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3)青銅舟形杯 ササン朝ペルシア 5-7世紀
「酒杯。内底中央にユーモラスな魚が線刻されています。ササン朝時代ペルシアの製品はシルクロードを経て中国や日本にもたらされており、当時の東西文化の交渉を示すものとして大変興味深いです」
20190730
ロシアイコンの小品2点。8月1日(木)より再開する「歴史のかけら:古代と中世の西洋骨董」展出品作です。後期は「東方キリスト教美術」篇。ビザンティン美術とロシアイコンが主になります(前期の古代美術も引続き展示販売します)。https://www.kogei-seika.jp/gallery/20190701.html
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以下は出品者の毛涯達哉さん(骨董商)のコメント。彼のSNSではその他の出品作も紹介されています。
https://www.instagram.com/rynok_vremeni/
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イコン「燃えない薮」 ロシア 19世紀 10.8×8.4cm
「防火のイコンとして人気があった、ロシア正教特有の題材。このイコンでは4名の天使が描かれているが、通常は4隅に福音書記者「マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ」あるいはその象徴の「人、獅子、牛、鷲」の場合が多い。聖母子の周りには星空が描かれており、背景の一部に金箔が使われている。大きいイコンだと「神は魂で天使を、燃える炎でしもべを創造する」と書いてあるものがある」
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イコン「至聖三者の出現」 ロシア 19世紀 13.5×11cm
「1507年、スヴィル川(サンクトペテルブルク北東)の近くで仕えていたスヴィルのアレクサンドルのもとに白いローブの3人が現れ、えもいわれぬ光で輝いているのを見た。彼らはアレクサンドルの手を取り言った。『恐れるな、愛にふさわしい者よ、聖霊はお前の言葉の中に住んでいる。教会を建てて人々を集め、お前の言葉で多くの魂を救い、心に真実をもたらすのだ』。煤でかなり黒くなった、深みのあるイコン。あまり見かけない題材です。アレクサンドルの顔は1cmほどですが、髭が細部まで表現されています」
20190729
「歴史のかけら:古代と中世の西洋骨董」展、昨日で前期が終り、木曜(8月1日)から後期「東方キリスト教美術」篇です(がらりと展示替しますが、前期の古代美術も一部展示販売します)。https://www.kogei-seika.jp/gallery/20190701.html
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写真はビザンチンクロス。ビザンチン帝国(東ローマ帝国。4−15世紀)以降、東方キリスト教美術の魅力は写実性と抽象性のないまぜな感じ。たとえばロマネスク的飛躍はあまりみられないけれど、そのぶん品がある気がします。
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以下は出品者の毛涯達哉さん(骨董商)のコメント。彼のSNSではその他の出品作も紹介されています。
https://www.instagram.com/rynok_vremeni/
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クロスペンダント ビザンツ 4−6世紀
「ローマ後期からビザンツ初期に多用された二重丸模様。貨幣を量る分銅や指輪にも使われ、魔除けの意味を持っていたとも言われています」
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ゴールドクロスペンダント ビザンツ 11-12世紀
「ガーネットが埋め込まれた後期ビザンツのクロス。24K相当の金製、中空。ループ部分がエンコルピオンのように重厚な作りになっており、チェーンなどで下げられていた使用感が残っています」
20190726
「歴史のかけら:古代と中世の西洋骨董」展、はじまっています(神楽坂一水寮。8月4日まで。木金土日13−19時)。https://www.kogei-seika.jp/gallery/20190701.html
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古代篇は明日28日まで。キリスト教美術篇は8月1日から。以下は出品者の毛涯達哉さん(骨董商)のコメントです。彼のSNSではその他の出品作も紹介されています。
https://www.instagram.com/rynok_vremeni/
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土器把手付杯 地中海東岸 前3000年紀 高10cm
「地中海東岸からヨルダン川までの地域(現イスラエル)は、Holy LandあるいはLand of Israelと呼ばれ、そこで出土した土器は宗教的・考古的価値もさることながら、形が美しいものがたくさんあります。特に初期青銅器時代のスリップウェアが好みで、ずっと密かに憧れていました。おそらく日本で扱っている方はいらっしゃらないでしょう。さて、こちらの器は飲み物に使われていた把手付杯。約5000年前のものとは思えないほど洗練されています。把手の近くに開けられた二つの装飾穴が特徴的で、上から見るとまるで口を大きく開けた魔人のように見えます。宇宙船アポロの司令船を思わせる直線と曲線の組み合わせ方も絶妙(ではありませんか?)」
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ミイラマスクの眼 エジプト末期王朝時代 幅7.6cm
「古代エジプトでは、魂が死後に住む場所として故人の遺体をミイラ化して保存していた。眼は中でも重要な役割を果たしており、ミイラマスクに青銅やガラスによって象嵌、あるいは絵によって描かれ、ミイラがそれを通して見ることができる外界への窓とされていた。また魂が認識して身体に戻ることができるように、ミイラマスクは故人を模して作られていた」
20190724
ブロンズのニケ小像(前3−前2世紀)。ギリシア神話の勝利の女神。ルーブルのサモトラケのニケと同神、同時代の作です。明日から「歴史のかけら」展、小さなクロスやコインなどを入れると300点近い出品になりました(展示替あり)。お待ちしております。─
25日(木)からはじまる「歴史のかけら:古代と中世の西洋骨董」展出品作です(神楽坂一水寮。8月4日まで。木金土日13−19時。25日は青花会員と御同伴者のみ)。
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20190701.html
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以下は出品者の毛涯達哉さん(骨董商)のコメント。彼のSNSではその他の出品作も紹介されています。
https://www.instagram.com/rynok_vremeni/
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ニーケー小像 ギリシア 前3-前2世紀 ブロンズ 高7.2cm
「かつてギリシアでは神々に対して畏怖の念を抱いていました。次第に甘美なものが好まれるようになり、ロマンティックな存在へと変質していったようです。ローマ期のブロンズ像は可愛らしくデフォルメされたものも多いです。一方このニーケー像はヘレニズム期のものと考えられ、翼も怪物的で恐ろしげですらあります。樹皮のように付着した美しい緑青」
20190723
アスタルテ像頭部(前8−前7世紀)。アスタルテは西アジアでひろく信仰された豊穣の女神で、バビロニアではイシュタル、シュメール語ではイナンナ。『ギルガメシュ叙事詩』の主役のひとり。扁桃形の眼と微笑が古代的です。─
25日(木)からはじまる「歴史のかけら:古代と中世の西洋骨董」展出品作です(神楽坂一水寮。8月4日まで。木金土日13−19時。25日は青花会員と御同伴者のみ)。
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20190701.html
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以下は出品者の毛涯達哉さん(骨董商)のコメント。彼のSNSでは資料画像やその他の出品作も紹介されています。
https://www.instagram.com/rynok_vremeni/
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アスタルテ頭部 前8-前7世紀 地中海東岸 高5.5cm
「豊穣の女神アスタルテ(アスタルト、アシュトレト)。テラコッタ製。エジプト女性の頭髪を模しています。ギリシア神話のアフロディーテと起源を同じくする女神と考えられ、家内安全や安産祈願としてお守りの役割を担っていたという説がある。頭と体は別々に造られていたようで、頭部残欠の場合が多いですが、ここまで表情が残っているものは稀」
20190722
黒海沿岸の青銅鏡(前3−前2世紀)。縁をとびあるく鳥たちのリズムになごみます。─
25日(木)からはじまる「歴史のかけら:古代と中世の西洋骨董」展出品作です(神楽坂一水寮。8月4日まで。木金土日13−19時。25日は青花会員と御同伴者のみ)。
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20190701.html
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以下は出品者の毛涯達哉さん(骨董商)のコメント。彼のSNSでは全図やその他の出品作も紹介されています。
https://www.instagram.com/rynok_vremeni/
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青銅鏡 前3−前2世紀 黒海沿岸 23.5×16cm
「スキタイ−サルマタイ変遷期の青銅鏡。鏡面の下側には歩行する鳥、裏側には波の形で蛇の頭が一周、それぞれ線刻で描かれている。この形状で動物意匠があるものはとても珍しい。アイスクリームにしか見えないところ(注・全図のこと)がなんとも不思議」
20190721
選挙にいってきました。来年、国粋主義的な年になりませんように。写真はアナトリア(小アジア。現トルコあたり)の石偶頭部。通称「星をみる人」。─
25日(木)からはじまる「歴史のかけら:古代と中世の西洋骨董」展出品作です(神楽坂一水寮。8月4日まで。木金土日13−19時。25日は青花会員と御同伴者のみ)。
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20190701.html
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以下は出品者の毛涯達哉さん(骨董商)のコメント。彼のSNSでは別カットや資料画像、その他の出品作も紹介されています。(菅野)
https://www.instagram.com/rynok_vremeni/
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キリア形大理石偶頭部 アナトリア 前3200-2500年 高3.8cm(左)
「通称 Stargazer(星を見る人)と呼ばれるアナトリアの偶像。銅器時代から青銅器時代初期に地中海地域で作られ、様式化された偶像。大きな球根状の頭と扁平な胴体、翼のような手が特徴。鼻や耳が彫られているものがある。かなりSF的なフォルムをしているのが興味深い。首が細長いためほとんどの場合は破損しており、全身像が修復なしで残っていることはごく稀。全身像含めて5cmほどの小さなものもある」
20190720
スキタイの青銅製轡(くつわ)。スキタイとは前6世紀から前3世紀に黒海北岸を支配した騎馬民族。スキタイ美術は鹿、熊、鳥など、図案化された動物文様が特色で、これも鹿。ふしぎな角に見入ってしまう。─
来週25日(木)からはじまる「歴史のかけら:古代と中世の西洋骨董」展出品作です(神楽坂一水寮。8月4日まで。木金土日13−19時。25日は青花会員と御同伴者のみ)。
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20190701.html
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以下は出品者の毛涯達哉さん(骨董商)のコメント。彼のSNSでは別カットや資料画像、その他の出品作も紹介されています。
https://www.instagram.com/rynok_vremeni/
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青銅轡 黒海北岸(スキタイ) 前5-4世紀 高7.5cm
「スキタイの轡。鹿は角部分が強調され、その中にも別の動物意匠が隠されているように思わせる作。南東ウラルのフィリッポフカ古墳から出土した金の鹿装飾とよく似ています。大きな動物意匠の轡自体あまり数はないのですが、ペアで手に入ることは稀。左は曲がりが強いものの、両方とも修復なしの完品です」
20190719
来週木曜(25日)から「歴史のかけら:古代と中世の西洋骨董」展(神楽坂一水寮。8月4日まで。木金土日13−19時。25日は青花会員と御同伴者のみ)。初日夜は出品者/骨董商の毛涯達哉さん、美術史家の金沢百枝さん、古典学者の河島思朗さんの鼎談もあります。骨董のたのしみは歴史を知るよろこびでもあります。https://www.kogei-seika.jp/gallery/20190701.html
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出品作を紹介します。以下のコメントはサンクトペテルブルクの毛涯さんから。
https://www.instagram.com/rynok_vremeni/
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カンタロス 南イタリア 前4世紀 高20.2cm
「南イタリア、プーリアの赤像式カンタロス。ワイン用の盃。ギリシア陶器はどれをとっても造形美が素晴らしいですが、高く飛び立つような把手のついたカンタロスはその中でも名作と言えるでしょう。カンタロスの中では多い図柄ではありますが、ハンドルが破損しているものがほとんど。こちらは修復なしの完器です」
20190717
来週25日(木)から「歴史のかけら:古代と中世の西洋骨董」展です(神楽坂一水寮。8月4日まで。木金土日13−19時。25日は青花会員と御同伴者のみ)。初日夜はトークもあります。https://www.kogei-seika.jp/gallery/20190701.html
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出品作を紹介してゆきます。コメントは出品者の毛涯達哉さんのSNSからお借りしました。サンクトペテルブルク便り。
https://www.instagram.com/rynok_vremeni/
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ウシャブティ エジプト 前1279-1190年頃 像高20cm
「古代エジプトにおいて、人は死後の世界で労働が課せられると信じられていた。身代わりに労働をさせるために副葬されたのがウシャブティ。3000年以上の時間を経て顔は失われ、シルエットを残すのみとなっている。どこか日本の仏像にも似た佇まい」
20190714
今週と来週、講座があります(21日は選挙です)。金沢さんはダブルですね。─
■講座|金沢百枝|キリスト教美術をたのしむ48|ロマネスクの宇宙7|楽園と地獄
□7月18日(木)18時半@自由学園明日館ホール(目白)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=282
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■講座|工芸と私32|金沢百枝+河島思朗+毛涯達哉|古代と中世の西洋骨董
□7月25日(木)18時半@一水寮悠庵(神楽坂)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=283
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展示も近づいてきました。出品作はまたあらためてお知らせします。
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■展覧会|歴史のかけら:古代と中世の西洋骨董
□7月25−28日+8月1−4日@工芸青花(神楽坂)
*7月25日は青花会員と御同伴者のみ
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20190701.html
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写真はスイス、シオンの聖堂(12−14世紀)。ここはめずらしく中世の木の家具が複数のこっています。アーチの脚は胡桃材の櫃(13世紀)。『工芸青花』10号より。
https://www.kogei-seika.jp/book/kogei-seika010.html
20190712
あらたな催事のお知らせです。─
■講座|金沢百枝|キリスト教美術をたのしむ49|ロマネスクの宇宙8|怪物
□8月22日(木)18時半@自由学園明日館ホール(目白)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=284
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■講座|工芸と私33|井出幸亮+高木崇雄|工芸についていま考えたいこと
□8月30日(金)18時半@一水寮悠庵(神楽坂)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=285
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■展覧会|札幌・アイヌ・古道具
□8月30日−9月8日@工芸青花(神楽坂)
*8月30日は青花会員と御同伴者のみ
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20190801.html
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以下も引続き開催、募集しています。
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■講座|金沢百枝|キリスト教美術をたのしむ48|ロマネスクの宇宙7|楽園と地獄
□7月18日(木)18時半@自由学園明日館ホール(目白)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=282
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■展覧会|歴史のかけら:古代と中世の西洋骨董
□7月25−28日+8月1−4日@工芸青花(神楽坂)
*7月25日は青花会員と御同伴者のみ
https://www.kogei-seika.jp/gallery/20190701.html
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■講座|工芸と私32|金沢百枝+河島思朗+毛涯達哉|古代と中世の西洋骨董
□7月25日(木)18時半@一水寮悠庵(神楽坂)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=283
20190711
高木崇雄さんのブログ「工芸入門」更新しました。〈で、だんだん聞いていくと、わかるんです。今、SNSとかでなんとなく名前があがる作り手が「正しい工芸」だ、ってこういう人は思ってて、だから、自分の好みと関係なく声かけてくるんだろうな、と〉とは、文中にある陶芸家の談。「遠くの名店より近所の行きつけを」という回でした。https://www.kogei-seika.jp/blog/takaki/030.html
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写真は昨年、青花でおこなった大坊勝次さんの茶話会。大坊珈琲店もそういう店でありつづけようとしていたのだと思います。
20190709
来週木曜(18日)夜は美術史家・金沢百枝さんの講座「キリスト教美術をたのしむ|ロマネスクの宇宙|楽園と地獄」です(目白・自由学園明日館)。〈キリスト教の曙のころからゴシック期まで、楽園と死後世界の表現の変遷をみてゆきます。楽園の牧歌的イメージが都市風景にかわりゆくさま、煉獄の誕生により細分化してゆく地獄──対応するテクストも参照しつつお話します〉。めずらしい画像も多く、はじめてのかたも歓迎です。https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=282
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写真はもう9年まえ、金沢さんと取材でたずねたベネツィア、トルチェッロ島のサンタ・マリア・アッスンタ大聖堂(11世紀初。奥の建物)。須賀敦子さんが愛した聖母子、西側には巨大な最後の審判図。このときのベネツィアはずっと霧でした。金沢百枝+小澤実『イタリア古寺巡礼 ミラノ−ヴェネツィア』より。
https://www.shinchosha.co.jp/book/602207/
20190707
「古布ー無名の妙 坂田和實・蒐集の審美」展(多摩美術大学美術館)再訪。必見。4室あり、布以外のものもでています。この眼の繊細さ/厳密さは思考の繊細さ/厳密さに転化できるはず(しなければ)と思いました。7月15日まで(火休)。http://www.tamabi.ac.jp/museum/exhibition/190601.htm
20190706
西麻布「桃居」で木工家・富井貴志さんの個展。独自の彫文様作品も多数。前回につづき、友人の研究者・山田洋一さんによる物質の表面構造(原子分子配列)の画像も展示されています。9日(火)まで。http://www.toukyo.com/index.html
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富井さんのこの彫文様の仕事は、思うに、不可逆的な「現代」と「工芸」の関係の不自然さの自覚にもとづくもので、おそらくその両義性ゆえに孤立しがちだろうけれど、孤立させてはいけないと思いました。現代の工芸の可能性は、この「不自然さの自覚」から生れると私も考えているので。
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富井さんには、『工芸青花』11号で陶芸家・大谷哲也論を書いていただきました。〈全てのものは原子・分子で構成されているのだから、極小世界の表面構造が我々の生きる世界の尺度でも再現されるのは、当然といえば当然だろう〉。彫文様の自作と山田さんの画像も掲載しています。(菅野)
https://www.kogei-seika.jp/book/kogei-seika011.html
20190703
編集作業中。昨年11月、台北でおこなわれた「日本生活器物」展の記事。美しい展観でした。そのうえで、歴史意識のありようも気になりました(会場は戦前の工場跡でした)。『工芸青花』12号は今夏刊行予定。定期購読募集中です。https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=4
20190701
森岡督行さんのブログ「森岡書店日記」、更新しました。今回は今年5月の日記。〈スマホの台頭があり、私たちは、他のどんな時代を生きた人々より、近くを見ている。松本駅からあずさに乗った私は、近くにあるものと遠くにあるものの関係を考えた。遠くを見ることが、思考に何か良い影響を及ぼすのではないだろうか〉。二人羽織的な写真がたのしい。https://www.kogei-seika.jp/blog/morioka/040.html
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西洋古典学ほど〈遠くを見る〉仕事はなかなかないと思います。今週木曜(4日)夜は、古典学者・河島思朗さんの講座「ギリシア・ローマ神話」(於自由学園明日館@目白)。〈ギリシアを超えて、さまざまな地域で活躍するヘラクレス神話には、多様な英雄像の融合を見ることができます。今回はヘラクレスの難行に焦点をあてながら、英雄像に描かれるコミカルな要素を味わいます〉。画像も多く、はじめてのかたも理解できる内容です。ぜひ。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=281
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写真は昨年、河島さん、金沢百枝さんと取材したイタリアのオルビエト。エトルリア博のブロンズ、陶器と、古代ローマの城壁。