20250227
3月15日(土)夜、京都のKAFE工船で、以下のトークに参加します。─
■『もっと儲けろ!! 本で! 独立書店』 〜独立書店の純利益から見る本とはなにか〜
□佐藤さん(北書店)+堀部さん(誠光社)+菅野さん(工芸青花)+オオヤミノル(司会)
□2025/3/15(土)19時@Factory KAFE工船
https://ooyacoffeeassociees.com/information/news/post-17397/
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参考人的立場での参加ですが、両書店には10年来お世話になってきており、知りたいこと、ききたいこと(本音)もあるので、たのしみです。オオヤさん(写真)とはいま、(コーヒーのことでもオオヤさんのことでもない)本をつくっていて、この時代に、どうして「本にしよう」と思ったのか、念頭にある「本」とはなにか、そんな話もきければ。*配信もあるようです

20250224
三品輝起さん(FALL)、小林和人さん(Roundabout&OUTBOUND)と話した「青花茶話」公開しました。以下で全篇御視聴いただけます。*途中から音声すこしよくなります─
■青花茶話|23|三品輝起+菅野康晴+小林和人|雑貨・生活工芸・作用
□YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=9uMfsIGHnK0
□Apple Podcast/amazon music/Spotify
https://www.kogei-seika.jp/blog/sawa/index.html
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以下の2冊の刊行を機に、でした。三品さんの雑貨論は精確で、射程もひろく、生活工芸も古道具も、小林さんの作用論もそれにのみこまれ、それでよいような気持と、抵抗したい気持と、相半ばする感じです。
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■三品輝起『波打ちぎわの物を探しに』
https://www.shobunsha.co.jp/?p=7981
■菅野康晴『生活工芸と古道具坂田』
https://store.kogei-seika.jp/products/book-sugano-1
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当日司会をしてくれた青花スタッフの平岡さんが見出しをつけてくれました。「白ギャル」とは。
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00:00:44|装丁から考える00年代暮らし系文化
00:10:17|雑貨化完了 〜インターネットの荒波へ〜
00:16:09|凸凹な陳列/フラットな陳列
00:20:26|「作用論=雑貨論」説
00:25:04|ブルーノ・ムナーリ主義者の責務と葛藤
00:31:52|雑貨化と近代日本
00:39:50|脱「意味圧」のススメ
00:43:54|美を回避しつつグルーヴする陳列
00:46:18|日本的雑貨感覚
00:51:43|記憶、お守り、擬人化
00:57:38|本は物じゃない
01:00:31|ムーブメントとしての生活工芸
01:09:03|白ギャルと白い器
01:15:09|編集裏話
01:17:20|発酵する初期Roundabout
01:20:28|雑貨の始まり

20250223
■展覧会|坂田和實|ひとりよがりのものさし□3月25日−4月4日+5月25日−6月4日@坂田室(神楽坂)
*3月25・26日は青花会員のみ
*3月31日休/5月31日休
*全日予約制
https://www.kogei-seika.jp/gallery/sakata/202503.html
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『ひとりよがりのものさし』(2003年)は坂田さん生前唯一の単著であり、「古道具」という概念を刷新/創始して骨董界、工芸界をかえた1冊。その所載品を主に、美術館 as it is の蔵品と古道具坂田由来の品々約50点を展観します(予約制)。
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革製帽子 フランス 19世紀
*『ひとりよがりのものさし』所載

20250222
一昨日は哲学者・鞍田崇さんの講座でした。後半は木工家・三谷龍二さんにも登壇していただきました。生活工芸を「聞く工芸」とする(「語る工芸」ではなく)鞍田さんの論に共感し、さらに実体験にもとづく「聞きつづけることのしんどさ」の話から、その「しんどさ」にたえつづけられる作家の稀少さを思いました。そして、あのころ(たとえば2000年代前半)、語りたいけれど聞いてくれる相手がみつからなかった日々に、寡黙な聞き役としてみいだされ、愛されたのが生活工芸の器だったのではないか、とも。─
■講座|工芸と私82|鞍田崇|生活工芸と私|三谷龍二著『手の応答』刊行記念
□2月20日(木)18時@青花室(神楽坂)
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■『手の応答−生活工芸の作家たち』
文|三谷龍二
写真|菅野康晴
発行|2024年12月15日/新潮社青花の会
B5判/上製本/カラー128頁
https://store.kogei-seika.jp/products/book-mitani-1
*発売中。お取扱いいただける書店、ギャラリー等も募集しています。info@kogei-seika.jp までお知らせいただけましたら
* If there are any bookstores and galleries abroad, interested in selling this book, please contact info@kogei-seika.jp.
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写真|平岡花(1点目)


20250217
京都から長岡へ。木工家の富井貴志さんが語る独自の工芸哲学に、いろいろな例をあててゆく。撮影時間よりも話している時間のほうがながかった。─
『工芸青花』の次号21号で、その一端を紹介します。物/素材をどのように、どこまでみるか、で(それだけで)、まったくちがう思考、言葉が生れるのだなと思った。
https://store.kogei-seika.jp/products/4

20250216
古美術栗八・高木孝さんの連載「花と器と」更新しました。器は時代平籠。哀悼の花と思います。https://www.kogei-seika.jp/blog/takagi_hana/070.html
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〈ヤツレの見える細竹で編まれた籠は、30年以上前に郷里の新潟で仕入れたもので、栗八スタッフの早川さんに「欲しい」と頼まれ譲っていたものです。以来ずっと栗八の片隅で、時々は果物や煎餅などが無造作に盛られて今日までありました。昨年末に早川さんが突然亡くなり、籠は今、形見となって栗八にあります〉
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古美術栗八・高木さん監修による骨董通販サイト「seikanet」も更新しました(月2回更新)。今回は「うつわ」特集(2月28日まで)。
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online antique store|古董邮购网站
https://store.kogei-seika.jp/collections/seikanet-89


20250215
あらたな催事です。坂田室は一般公開日をふやしました。青花室は予約不要にしました。それぞれの内容については、あらためてまとめます。─
■展覧会|坂田和實|ひとりよがりのものさし
□3月25日−4月4日+5月25日−6月4日@坂田室(神楽坂)
*3月25・26日は青花会員のみ
*3月31日休/5月31日休
*全日予約制
https://www.kogei-seika.jp/gallery/sakata/202503.html
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■展覧会|猿山修|居酒:古器と書画
□3月25日−4月4日@青花室(神楽坂)
*3月25・26日は青花会員のみ
*3月31日休
https://www.kogei-seika.jp/gallery/seika/202503.html
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■講座|工芸と私83|猿山修+平松麻|絵と酒
□4月2日18時半@青花室(神楽坂)
https://store.kogei-seika.jp/products/lecture-kogei-83
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■茶話会|猿山修|本日居酒致し候
□4月4日18時半@青花室(神楽坂)
https://store.kogei-seika.jp/products/sawa-saruyama-01
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厨子 江戸時代 *『ひとりよがりのものさし』所載

20250211
いまは戦後何度目かの民藝ブームかと思いますが、今回は民藝館/協会の「外」ではじまったことがおそらく特色で、そのさきがけのひとつが哲学者・鞍田崇さんの本『民藝のインティマシー 「いとおしさ」をデザインする』(2015年)だったはずです。「美」よりも「情」に重きをおくその視点(私の理解では)が、民藝・工芸を近づきやすいものとし、かつ(より大きな意義としては)インターネット社会にも適応する、汎用性あるジャンルに変容させました。それから10年。講座では、昨年末に閉店したある器店の話をいとぐちに、電子界でますます汎用され、ときに氾濫しているようにもみえる民藝・工芸(論)の現状についても、話がきけたらと思います。─
■講座|工芸と私82|鞍田崇|生活工芸と私|三谷龍二著『手の応答』刊行記念
□2月20日(木)18時@青花室(神楽坂)
https://store.kogei-seika.jp/products/lecture-kogei-82
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写真|鞍田崇

20250208
駒場の民藝館で「仏教美学」展(3月20日まで)。ウィンザーチェア展や村田コレクション展、なにより「美の標準」展や「直観」展など、近年の民藝館特別展に精彩をもたらしつづけた月森俊文さんの、おそらく最後の担当展という。「仏教美学」と題した展観の代表作(チラシ、ポスター等に掲載)に、ロマネスクのキリスト像をえらんだ理由、しかもそれが柳宗悦由来ではなく、坂田和實(古道具坂田)由来であることなどの意味については、今回あらたに刊行された『柳宗悦 仏教美学論集』や、やはりあらたに公開された柳晩年の講演(会場で抜粋を上映)により、まずは私たちが考えるべき、気づくべきことなのだろう。そこで語られる、願われるのは「以前」の世界であり、月森さんの今回の(最後の)展示は、「以後」に生きている私たちを「以前」にみちびいてくれる、すくなくともみちびこうとしてくれている、と感じた。ありがたかった。https://mingeikan.or.jp/special/ex202501/

20250205
あらたな催事です。あのころ、そしてこの10年をふりかえると。─
■講座|工芸と私82|鞍田崇|生活工芸と私|三谷龍二著『手の応答』刊行記念
□2月20日(木)18時@青花室(神楽坂)
https://store.kogei-seika.jp/products/lecture-kogei-82
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鞍田崇 KURATA Takashi
1970年兵庫県生れ。哲学者。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。総合地球環境学研究所などを経て、2014年より明治大学理工学部准教授。著作に『民藝のインティマシー 「いとおしさ」をデザインする』(明治大学出版会/2015年)、『工芸批評』(共著/新潮社/2019年)、『分離派建築会 日本のモダニズム建築誕生』(共著/京都大学学術出版会/2020年)、『からむしを績む』(共著/渡し舟/2021年)、『民藝のみかた』(監修・解説/作品社/2024年)など。
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木工家・三谷龍二さんの新著『手の応答』(新潮社青花の会)の刊行を機に、哲学者・鞍田崇さんのお話をうかがいます。
鞍田さんとは、『「生活工芸」の時代』(2014年/新潮社)という本をつくっていたころ、よく会って、生活工芸のこと、民藝のこと、古道具坂田や花人の川瀬敏郎さんのことなど話していました。『「生活工芸」の時代』は三谷さん監修で、鞍田さんは評論だけでなく、「生活工芸」年表もつくってくれました(力作です)。その後、『工芸批評』という本(2019年/新潮社青花の会。やはり三谷さん監修です)にも参加してもらっています。
「生活工芸」(とはなにか、については、上記『手の応答』のウェブサイト[以下]に掲載している三谷さんの「あとがき」を読んでもらえると、ひとまずはわかると思います)について、鞍田さんがいまどんなふうに考えているのか、私もひさしぶりなので、たのしみにしています(菅野/青花)。
https://store.kogei-seika.jp/products/book-mitani-1

20250204
骨董通販サイト「seikanet」公開中です(月2回更新)。今回は自由出品(2月15日まで)。─
online antique store|古董邮购网站
https://store.kogei-seika.jp/collections/seikanet-89
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seikanet の監修者は青花ブログ(以下)でもおなじみの古美術栗八・高木孝さん。出品者は高木さん推薦の骨董商です。
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古美術栗八・高木孝さんの連載「花と器と」更新しました。器は時代亜字形華瓶。随想は「小山さんのこと4」です。
https://www.kogei-seika.jp/blog/takagi_hana/069.html
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〈骨董屋の云う「うぶい品」は、味わいであったり、状態でも言いますが、小山さんの場合は言葉そのままの「うぶい品」なのです。つまり今日まで骨董屋や蒐集家の手を経ていない、人の目にさえ触れていないようなうぶい品を探し出してくるのです〉


20250203
明日(2/4)最終日です。どなたでも御覧いただけます。よこたさんも終日在廊予定です。─
■展覧会|よこたよしか|降りつもる終り
□1月25日−2月4日|12−18時|青花室(神楽坂)
https://www.kogei-seika.jp/gallery/seika/202501.html


20250201
手をうごかしつづけて、かたちはのこる。境界はきえる。少女のころから花よりも落葉につよくひかれていた。だから、(私たちの想像を絶する)落葉づくり/うつしもよろこびでしかないという。終りのない終りがあること、しかもそれがつねにあることを、今回教わった気がします。今日(2/1)から、御予約なしで御覧いただけます。─
■展覧会|よこたよしか|降りつもる終り
□1月25日−2月4日|12−18時|青花室(神楽坂)
https://www.kogei-seika.jp/gallery/seika/202501.html
─
■茶話会|工芸と私81|鈴木良+よこたよしか|kantyukyo という衝撃
□2月1日(土)18時半@青花室(神楽坂)
https://store.kogei-seika.jp/products/lecture-kogei-81
