20171231
今年もありがとうございました。読みおさめは萱野茂『アイヌ歳時記』(ちくま文庫)でした。写真キャプションのマライニと、児童文学者・中川李枝子さんの父親(農学者)が親しくて、家族ぐるみのつきあいだったとうかがったことがあります(マライニの娘ダーチャ・マライーニも作家)。おおらかな読後感の本でしたが、主体と客体の関係/構造を問う冷静な解説(北原次郎太)に、宿題を課せられた気もします。よいお年をおむかえください。20171225
ニットライター鳥古繰子さんのブログ「毛糸的世界」更新しました。著名な毛糸会社「クインス&カンパニー」の創業者パム・アレンのインタビュウ。「ほかの会社のやり方とは違うことをやってみたかった。つまり、ファイバーをできるだけアメリカ国内で調達して、国内で紡績し、国内で染めるという方法ね」「この国では最近、国産製品に人々の関心が集まってきている。さまざまな分野でものづくりを海外に依存するようになり、製造という仕事の歴史や技術を失ってきていることと関係があるの」http://www.kogei-seika.jp/blog/tricoquelicot/019.html
20171224
楽園を描く南イタリアのモザイク(6世紀)。プーリア州の聖堂で、3月の金沢百枝さんのロマネスクツアーでゆきます。https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=206
いろいろ準備作業の日。よいクリスマスになりますように。
20171222
『工芸青花』の次号9号は来年1月刊の予定です。写真はアムステルダム国立美術館に展示されていた17世紀の画家の絵具箱。オランダの記事があるので写真をみなおしていました。20171219
昨夜は金沢百枝さんほかみなさんと打合せでした。何年ぶりになるのか、中世料理の会をまたやろうと思っています。より本格的な会になりそうです。写真は猪のパテ。20171217
ワコール主催のアートフェア「蒐集衆商」に参加しています(@スパイラルガーデン/表参道)。多様な(多ジャンル・多階層的な)作家の作品をみることができます(25日まで。19日休。11-20時)。http://www.spiral.co.jp/takeart/
20171215
雑誌『POPEYE』の人気連載「本と映画のはなし」、新刊の1月号は「さる山」の猿山修さんでした。取材と文章はいつもの井出幸亮さん。〈新たなものを生み出すということは正の部分だけではあり得ない。その「負」の面にただ目を瞑って開き直るのでなく、どうやってそれをより減らしていくかを、小さなレベルで考えていく。猿山さんの視線は率直でプラクティカルだ〉。同感。麻布十番の「さる山」ではいま「濱中史朗展」開催中です(17日まで)。https://guillemets.net/blog/archives/2855
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井出さんには次号の『工芸青花』(9号/1月刊)に「村上隆と坂田和實」という1万5000字強の展評を書いていただきました。横断的、遡行的で示唆にとむ力作です。1月28日(日)には森岡督行さんとの対談「次世代が語る『生活工芸』」もお願いしています。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=207
20171213
今夜は中村好文さんの講座「住宅設計入門4」でした。増田奏さんも前回につづきゲスト講師として参加してくださいました。ライト建築(明日館)のなかできく端的な評、つぎつぎ描かれる添削のプラン、20代からたがいをよく知るふたりならではの阿吽のやりとり......たのしく、気づくことの多い150分でした。次回1月は最終回、中村さん設計の住宅につどって講評会+打上げです。......
明日夜も神楽坂で河島思朗さんの講座「ギリシア・ローマ神話」があります。神々と動物の話です。
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=198
20171212
来年1月の催事のお知らせです。写真は南イタリアの海。美術史家の金沢百枝さんとゆくロマネスクツアー、来年(3月)はオトラントほかプーリア地方を旅します。……
■講座|河島思朗|ギリシア・ローマ神話30|神話と時間
□1月11日(木)19時@一水寮悠庵(神楽坂)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=205
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■講座|金沢百枝|ロマネスクへの旅|南イタリアへ
□1月18日(木)18時半@自由学園明日館ホール(目白)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=206
*2018年3月におこなうツアー企画「美術史家・金沢百枝さんとゆく南イタリア・ロマネスクの旅」(3月13-19日)の説明会もかねています
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■展覧会|生活工芸の作家たち1 「ふつう」
□1月25−28日+2月1−4日+8−11日@工芸青花(神楽坂)
http://www.kogei-seika.jp/gallery/20180101.html
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■講座|工芸と私15|井出幸亮+森岡督行|次世代が語る「生活工芸」
□1月28日(日)16時@一水寮悠庵(神楽坂)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=207
*「生活工芸の作家たち1 『ふつう』」展の関連企画です
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以下も引続き募集しています。
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■講座|河島思朗|ギリシア・ローマ神話29|オリュンポスの神々と動物たち
□12月14日(木)19時@一水寮悠庵(神楽坂)
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=198
20171208
「工芸と青」展、再開しています。日曜日(10日)が最終日です(於神楽坂一水寮。12−19時)。http://www.kogei-seika.jp/gallery/20171101.html
20171207
高木崇雄さんのブログ「工芸入門」更新しました。今回のタイトルは「珈琲美美・森光宗男」です。森光さんが急逝されて、今日でちょうど1年。高校生のときから森光さんのことを知る、高木さんにしか書けない追悼文です。……
〈さる11月6日には有志により、福岡市内で森光さんの追悼コンサートを開催しましたが、音楽に先立ち、親交のあった大坊珈琲店(2013年にビルの再開発で南青山の店は閉店)の大坊勝次さんが森光さんの思い出を語りました。その中で最も印象的だったのは、大坊さんの「僕は珈琲屋だけど、彼は珈琲だった」という言葉です〉
……
写真は珈琲美美をたずねた大坊さん(右)と森光さんです(2014年1月)。おふたりの対談本の取材でした(私のせいでいまだに出ていないのですが、かならず出します)。森光さんは青花のことも創刊まえから応援してくださり、なんども、美美から電話がかかってきて、でると、森光さんが「入会する人がいるから説明して」と、お客さんにかわるのです。恩を返せていません。
http://kogei-seika.jp/blog/takaki/011.html
20171205
1月の展示にあわせて、「生活工芸の『ふつう』」という文を書きました。工芸の階級性について書くことになりました。写真は『「生活工芸」の時代』より、坂田家の飯碗(寒川義雄作)。http://www.kogei-seika.jp/gallery/20180101.html
20171203
「工芸と青」展、開催中です。今日は19時まであけています(於神楽坂一水寮。12月10日まで。木金土日12−19時)。私は会社で『工芸青花』次号の編集作業と1月の「生活工芸」展のリード書き。http://www.kogei-seika.jp/gallery/20171101.html
20171202
森岡督行さんのブログ「森岡書店日記」更新しました。今年10月の日記です。〈朝、地下鉄でマンハッタンへ。まずはロックフェラーセンタービルの建築の細部を確認。子供の頃からこのビルを見てみたかった。その後すぐそばのMoMAでモホリ=ナジの動画と平面作品を見学。モンドリアンとアンドリュー・ワイエスの原画も拝見。徒歩で五番街を北上し、プラザホテルの前を抜けてセントラルパークの脇を歩く。セントラルパークでホットドッグをいただく。メトロポリタン美術館の内部で展示品の質量に腰を抜かしそうになる〉。初のNY滞在の心のはづみがつたわってくる回でした。http://kogei-seika.jp/blog/morioka/026.html