会期|2023年5月26日(金)-30日(火)
*5月26日は青花会員と御同伴者1名のみ
時間|13-20時
会場|工芸青花
東京都新宿区横寺町31-13 一水寮(神楽坂)
出品|奈良 木綿手紡ぎの会
講座|工芸と私67|土屋美恵子|よい布ってなんだろう
日時|5月26日(金)18時−19時半
会場|一水寮悠庵
東京都新宿区横寺町31-13 (神楽坂)
https://store.kogei-seika.jp/products/1045
今展によせて 土屋美恵子
私たちは生まれてからほとんどの時間、何かしらの布を身につけています。さまざまな布をえらび自在に楽しむことができる時代ではありますが、その布がどこでどのように、どんな材料から作られているのかに思いをめぐらすことはあまり無いのではないでしょうか? また、知ろうとしてもその背景は複雑で見えにくいものです。
「白、と布」では自らの手で綿花から糸を紡ぎ、布を織ることをこころざす「奈良 木綿手紡ぎの会」のメンバーがこしらえたタオルやアームウォーマー、ブローチなどをご覧いただきます。
本来布は、自然界のいのちあるものを素材にして、人が手をかけ丹精してようやく得られるもので、素材や人の息遣いが感じられるものでした。古に学びながら、とはいえ真似をしたり必要以上にあこがれるということなく、今の私たちとしての布をつくりたいものです。そのように作った布から何を受け取ってもらえるのか、あるいは受け取ってもらえないのか。布を介してみなさんとお会いできるのをとても楽しみにしています。
土屋美恵子 TSUCHIYA Mieko
新潟県生まれ。旅館を営む母の着物姿を毎日見て育つ。20代の後半、ものづくりをして生きていくという道があることに気がつき、京都で染織の基礎を学び以後独学。2006年、奈良市にて「つちや織物所」を開設し暮らしの道具を作り始める。かねてから古いもの・古い布に惹かれ、なにが自分を惹きつけているのかを折々に考えていたが、自分なりにその理由に行き着き、2013年から「奈良 木綿手紡ぎの会」を始め、奈良で採れた綿花からの布作りに取り組んでいる。