日本、アジア、ヨーロッパ……古布も現代の布もとりどりに、山とあつめられていました。あつめたのは中村夏実さんと林礼子さん。その布をトリミングしたりコラージュしたり、帛紗(ふくさ)の寸法に縫いあげたのもおふたりです。200点を展示販売します。
会期|8月30・31・9月1・2日(木金土日)
9月6・7・8・9日(木金土日)
9月13・14・15・16日(木金土日)
*8月30日は青花会員と御同伴者のみ
時間|13-19時
会場|工芸青花
東京都新宿区横寺町31-13 一水寮101(神楽坂)
出品|Textile n+R(中村夏実+林礼子)
講座|中村夏実+林礼子|縫うよろこび
日時|8月30日(木)19-21時
会場|一水寮悠庵
東京都新宿区横寺町31-13(神楽坂)
定員|25名
会費|3500円
https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=241
百思百布 林礼子
手で糸を紡ぎ、手で織られた布たち。糸や布は、植物や貝や虫など自然から色をもらって染められる。織り布、型染め布、刺繍布、絣布……。世界には手が作り上げた美しい布たちが民族の数だけ存在している。いずれも人々が自然と寄り添い、祈りをこめながら作った布たちだ。そんな布たちを「針と糸」を用いてフクサに仕立ててみた。フクサは帛紗と書き、専ら茶の世界で大切な道具を扱うときに用いられるものだが、約九寸四方と約五寸四方の2種類のサイズがある。これらのフクサを茶に限らず、日常の生活にも用いてもらえたら、手が作り上げた豊穣な布を身近で触れて愛しんでもらえたら……そんな思いからこの展示に至った。糸は編まれて布(textile)となり、言葉が編まれて文章(text)となる。text が人の思いを語るように、textile も目にしたり、触れたりすることで伝えられるものがあるはず。「百思百布」のタイトルは、道元の言葉からヒントをいただいた。たくさんの思いのつまったたくさんの布たちが「工芸青花」に勢ぞろいする。