8月1日(火) 晴

平井かずみさんの『あなたの暮らしに似合う花』展示販売会初日につき、猛暑にも関わらず、開店からたくさんのお客様がご来店くださる。ところが、エアコンの効きがあまく、店内が暑い。お客さんも増えてどんどん暑くなっていく。よく見たら、エアコンの風向きが平行になっていて、風が下に降りてこないようになっているではないか。慌ててリモコンで調整する。夜、来月の合田佐和子さんの『90度の眼差し』展で講演をお願いしている巖谷國士先生と電話にて打ち合わせをする。


8月2日(水) 晴

午後、ニューバランス1500を購入する。夕方、銀座1丁目の祥雲にて日本経済新聞の座談会に参加。祥雲の桐谷美香さんに縄文土器と明恵上人の「夢記断簡」についてお話をお聞きする。夕方、店舗に戻り、平井かずみさんと共にお客さんをお迎えする。


8月3日(木) 曇

午後、飯田橋へ。凸版印刷本社にて資生堂のアートディレクターの成田久さんとコンペの企画概要を説明させていただく。成田久さんの書籍のデザインを凸版印刷の社員の方にしてもらい、それを店舗で販売するというもの。社屋内のレストランでカレーライスをいただく。そのあと、銀座に戻り、お客様をお迎えする。暑い中ご来店くださりありがとうございます。


8月4日(金) 曇

午後、モリソン小林さんがご来店。夜、吉祥寺の東急で日本ヴォーグ社の森岡さんと待ち合わせて、刺繍作家の下田直子さんのアトリエに。来年3月の企画の打ち合わせ。自宅に戻り、アクロスザヴィンテージとのコラボレーション企画で進んでいるシャツのディテールについてメールで意見を交換する。


8月6日(日) 晴

急いで銀座の店舗に向かっていると、昭和通りの横断歩道で永田ジョージさんが前方から現れる。綺麗な浴衣姿。永田さんも急いでいるよう。お互いにそれを察し、言葉は交わさず握手して別れる。夕方、永田さんが奥様と一緒にご来店くださる。


8月7日(月) 晴

西荻窪の雑貨店FALLの店主、三品輝起さんご来店。『すべての雑貨』(夏葉社)展の準備。キッチュという言葉の意味を考えたくなる文章で、古いヨーロッパの街から帰ってきて見た表参道の印象がこころに残る1冊。


8月8日(火) 晴

店舗終了後、小林和人さん来店。ルパンにてビールを一杯。そのあと新宿に移動し、岐阜屋にてシュウマイと餃子、ビール。そのあと、イーグルにてビールを一杯。


8月14日(月) 曇

13時から株式会社森岡書店取締役定例会を執り行う。


8月15日(火) 雨

16時に東洋大学経営学部の学生の方より事業内容についてのインタビューを受ける。思えば自分が20歳の頃は社会に背を向けていました。17時、スマイルズの兵藤さん、蓑毛さんに業務外業務についてのインタビューを受ける。インタビューを受けることは、いま自分が考えていることが、自分自身でわかることでもあると思う。


8月16日(水) 曇

朝の新幹線にて山形へ。山形ビエンナーレの「畏敬と工芸」の第1回発表会。車内で展示構成案を考えながら約3時間。新幹線のなかは考えるのに適しているように思う。移動しているから時間を二重に使っているような感覚。そう考えて、時間は二重にも三重にも進行することができるのではないかと妄想。しかし、通勤の電車の中でも本を読んでいたりするわけだから、これは、そんなたいした妄想ではないとも思う。会場にて、展示構成案等を宮本さん、柴山さんと確認。


8月17日(木) 曇

午前、国の登録有形文化財に指定されている旧山形市立第一小学校の考古学展示室にて縄文土器を見学。午後の新幹線で東京に戻り、キャピトル東急ホテルにチェックイン。ビートルズが記者会見をした際に写っていた壁を見学し、原稿の執筆に取り組む。


8月18日(金) 曇

16時に渋谷の東急電鉄本社にて、金沢の東急ホテル内装についての打ち合わせ。銀座に移動し、18時から『PAPERSKY』「SWISS | Landscape Art」号の展示販売会のオープニング。佐々木愛さんが、画家の描いたアルプスの風景に出会う旅がテーマ。


8月19日(土) 晴

午前、店内にて9月に予定している岳泉会の本の打ち合わせ。午後、広尾に移動し、村上隆さんと安藤雅信さんのトークイベントに参加。終了後、ハイヤーで麻布十番に移動し、永坂更科にて会食。その後、ゴールデン街に移動し、ザ・オープンブックにてレモンサワーをいただく。今日のトークイベントとその後の会食を通して思った感想。安藤さんは、ダダイズム、モノ派、古道具坂田、生活工芸を繋げる考察を丁寧に行われていた。村上さんも、その流れを共有されていたように思う。生活工芸に関して激論が交わされることはなかった。もっと長い歴史軸でものごとを考えたいとも村上さんはおっしゃってもいた。自分としては、もしかしたらスーパーフラットに対する、スーパーオブジェクトが成立するのではないかと考えた。スーパーフラットが、日本美術の絵画表現における平面性のながれ、日本におけるファインアートとポップアートの区別のなさ、現代の日本社会の階層のなさを示すものであれば、スーパーオブジェクトは、日本美術の縄文土器以来の造型のながれ、日本における美術と工芸が別れた側面を示すことができるのではないか。そして近い将来、村上さんが何かしら工芸をつくり、それがルイヴィトンの商品の中に取り込まれて販売されていく。そんなスーパーオブジェクトの光景を妄想してみました。


8月20日(日) 曇

急遽『PAPERSKY』編集長のルーカスさんと近所の食処ツアー。鮨石島、天朝、ビストロシンバ、流石琳、湯津上屋、古田、sowhat、うち山、一二岐、ヨシモリと回る。


8月21日(月) 晴

経理作業。午後、日本橋三越にて11月に企画している東京アルチザンの打ち合わせ。特別食堂にてお子様ランチをいただき、帰り際に、シャトーマルゴーのセカンドの2013を買う。夜、森岡書店総合研究所のメンバーと会合。各々おすすめしたい一品料理を持ち寄ってマルゴーを飲みながら談話談笑。マルゴーを求めたのは、ヘミングウェイが愛飲していて、犬の名前にもなっていたから。


8月22日(火) 曇

夕方、門前仲町にて会食。某社がミラノの展覧会に商品を出品するというので、そのパンフレットのデザイン周りの相談。終了後、歩いて永代橋を渡り、久しぶりに茅場町へ。元店舗のあったビルへ。CMYKの吉里さんに挨拶しようと思ったが、不在だった。


8月23日(水) 曇

午後、JR亀戸駅を降りて東武亀戸線に乗り代え、一つめの駅「亀戸水神」で下車。改札の目の前に「前田運送」と看板のある倉庫物件へ。倉庫内の階段を上がってスポークンワーズプロジェクトの飛田さんのアトリエを訪ねる。11月に予定している企画の打ち合わせを飛田さんと行う。その後中目黒に移動。スマイルズにて某企画の打ち合わせ。夕方渋谷へ移動しシネマヴェーラにて映画鑑賞。


8月24日(木) 晴

午前、青山のメガネ専門店ブリンクの企画で、メガネについてインタビューを受ける。その後、銀座アスターで冷やし中華をいただく。食後、松屋にてマリアージュの紅茶を購入し、飯田橋のサクラテラスのスターバックスコーヒーにて近代建築を改装する某企画の打ち合わせ。


8月25日(金) 晴

13時、外苑前にて北欧家具の下見。神保町に移動し、三省堂にてブルーノ・タウトの講談社学術文庫版『ニッポン』を購入。夕方、51%東京にて生活工芸美術館について実現可能かどうかの打ち合わせ。その後新宿ゴールデン街へ移動。


8月26日(土) 曇

お昼の新幹線で高崎へ。高崎駅前でmatkaの吉井さんと合流。旧井上房一郎邸と群馬音楽センター、洗心亭をキーワードに高崎の建築についてトークイベント。井上房一郎はブルーノ・タウトとアントニン・レーモンドを繋ぐ実業家。田中角栄との関わりも興味深い。高崎の歴史的建造物を勝手に選定し会を終える。matka特性のパフェおいしかったです。湘南高崎ラインにて帰宅。


8月28日(月) 晴

午前、日本橋三越にて打ち合わせ。4面のショーウィンドウを確認。春日一枝さんがご来店。『ヤノフ村の絵織物』(誠文堂新光社)出版記念展の搬入と飾り付けを行う。夕方、資生堂ギャラリーへ。「かみ コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎」展のレセプションに参加。


8月30日(水) 曇

午後、日本橋三越にて打ち合わせ。その後人形町へ移動し、アクロスザヴィンテージのシャツのサンプルの確認。人形町のスタバにて休憩。19時、新宿アルタ前にて待ち合わせ。新宿ツアーを敢行。


8月31日(木) 曇

14時、銀座トリコロールにて、資生堂花椿の編集部の方々から「工芸」について思っていることのヒアリングを受ける。その後渋谷へ移動。渋谷ユーロスペースにて玄宇民監督の最新作2本立て上映会に参加。『OHAMANA』と『未完の旅路への旅』。その後、名曲喫茶ライオンにて珈琲を飲む。


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森岡督行 yoshiyuki morioka

「森岡書店」主人。1974年山形県生れ。著書に『BOOKS ON JAPAN 1931-1972 日本の対外宣伝グラフ誌』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『写真集 誰かに贈りたくなる108冊』(平凡社)、『荒野の古本屋』(晶文社)、『東京旧市街地を歩く』(エクスナレッジ)など。「青花の会」編集委員。
facebook:yoshiyuki.morioka.7


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