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骨董商でありグラフィック&プロダクトデザイナー、家具作家であり音楽家でもある猿山さん。多彩な人、器用な人、ではおさまらない、それらに共通して感取できる或る種の身体性(そのもの)を主題にした展観です。よって、提案したのは初の書画展。たいして、猿山さんが考えてくれたテーマは「居酒」でした(そういえば稀代の左党でもありました)。居酒屋の品書のような書画と、猿山好みの酒器や什器を展示販売します。
会期|2025年3月25日(火)-4月4日(金)
*3月25・26日は青花会員のみ
休廊|3月31日
時間|12-18時
会場|青花室
東京都新宿区矢来町71 新潮社倉庫内(神楽坂)
対談|猿山修+平松麻|絵と酒
日時|4月2日(水)18時半-20時
会場|青花室
茶話会|猿山修|本日居酒致し候
日時|4月4日(金)18時半-20時半
会場|青花室
猿山修 SARUYAMA Osamu
1966年生れ。ギュメレイアウトスタジオ主宰。グラフィック、プロダクト及び空間デザインを広く手掛ける。窯元等へのデザイン提供、陶工、金工等の作家との共作も多数。演劇、映像及び展覧会のための作曲・演奏活動も行なう。
居酒致し候 猿山修
酒を愉しむ時間を、一体どのくらい過ごしてきただろう。気の置けない仲間と、緊張を伴う先輩と、恋人と、独りでも、そして娘とも。押しかけた友人の部屋や押しかけられた狭いアパートで、夕暮れ時の仕事場、下町の赤提灯、山中の出湯、真夏の島の砂浜、外国の食堂でも、沢山の居酒をしてきた。
江戸時代中期、量り売りが基本の酒屋の店先で、升酒を飲ませる「角打ち」が繁盛し始める。「酒屋に居続けながら飲む」客がなかなか帰らない様子から、「居酒」を飲ませる酒屋のことを「居酒屋(いざけや)」と呼ぶようになった。こうして「居酒」の呼び名が一般化し、日本の居酒屋文化の基礎が出来上がったのだという。自分の人生と重なって見えることはいうまでもない。
この度は、「新潮社倉庫」にて居酒いたします。皆様との乾杯を楽しみにお待ちしています。